ブラジル移民
戦後、外務省によって行われた悲惨な移民政策の犠牲者の息子達が、21世紀の現代に、国と外務省に復讐するという話。
ブラジル移民がひどい目に合ったという歴史は学んでいたけど、小説で具体的に書かれると、かなりキツい。
ドミニカ移民のことも知った。
本当に、学ばなければならないことが沢山あるって痛感する。
作中、「最近、どうして官庁の不祥事がおこるのかと思ってたら、昔からだったんだ」
という意味の台詞に「う〜ん」と思いました。
という話を、知り合いの脚本家に語っていたら、「あ〜、その本の企画書、昔書いたことある。でも、最近は国に期待なんかしてないからね」と言われました。
なるほど……。
| 固定リンク


コメント
「ワイルドソウル」、なかなか面白そうですね。読んでみます。
ブラジルの日系移民といえば、高木俊朗「狂信〜ブラジル日本移民の騒乱」というノンフィクション本が面白かったです。
第二次大戦後、日系人社会を二分した「日本は戦争に勝ったと信じる人々(勝った組)」と「日本は負けた(負けた組)」の抗争を扱ってます。
日本が勝ったなんてデマもいいとこだけど、故郷に戻れない絶望が幻想へ転化されるのが怖くもあり、切なくもあり、で。
昔の本ですが、世田谷区の図書館にリクエストすれば借りられますよ。
投稿: fujita | 2009年5月23日 (土) 12時15分
はじめておじゃまします。


「国に期待をしてない」…小さい子供を持つ身としては、痛い言葉ですね
今朝、柴田恭平さんが「この国はまだまだ捨てたもんじゃない」というセリフを言う時に、相当な覚悟が要ったとコメントしておりました。そんな時代なんですね。
でも、希望を持てるような、「まだまだ、何かできるんだ」「今まで、こんなにやってきたんだ」と自慢できる国に住みたいと思うのであります
そんな映画作ってください
投稿: hatakeyama | 2009年5月27日 (水) 12時20分
>fujitaさん
ブラジル部分はかなり面白いです。日本部分がわりとあっさりしちゃってるんですよね。
>hatakeyama さん
そうなんですよ。かなしいですね。
でも、ベトナム戦争が終わり、アフガニスタン戦争が終わって、「21世紀には戦争が亡くなるかもしれない」って子供の頃は思ってましたから。
日本だけでなく、やはり人間って……。
ちなみに、「国自体信用していない」って言ったのは、脚本家のSさんです。
投稿: takora | 2009年6月25日 (木) 14時19分