2007年9月24日 (月)

村瀬(仮名)つづき

恐る恐るマッサージ台に横たわる。すると「

どっか悪いところある」とぶっきらぼうに…。

「え!ため口!?」

と思いながら、
「いや〜腰がばりばりで…、ギックリ腰手前って感じで…」
とぼそぼそつぶやくと、
「うわ!堅いねー。運動やってんの?」
「いや、あの、最近は特には…」
「ダメだよ!運動しなきゃ!だからこんなになるんだ!」

「え!説教!?」

なんて答えていいのか、軽いパニックに陥る。

(ここの指圧師たちのヒエラルキーの中で、多分村瀬が一番下。その村瀬に説教されてる俺は、今、この店内で一番下の人間なのか!!)

(いや、別に村瀬の方が年上なんだから、年上を敬う気持ち的には下でもいいんだが、そもそも店側とお客という立場は一体どうなるんだ…。俺は客とも思われていないのか…!)

そんな事を3秒くらいの間にぐるぐる考えて、出てきた言葉が

「あ、はぁ…」

(ここでへりくだったら負けだ。店内最下層の地位決定になってしまう。それだけは避けなければ…。とはいえ、相手は俺のボディーに直接攻撃を仕掛けられる立場。へそを曲げられたらどんな不快な目に遭わされるか…)

その間、村瀬は必要に会話を要求し続ける…

「針言ってんの!」
「はぁ?」
「針だよ!」
「いや…。特には…」
「針がいいんだ!針ならすぐ治る」
「いや、でも痛そうだし…」
「ふん!みんなそう言うけどね!」

迫り来るため口、説教口撃に反応するため、高速回転する俺脳!マッサージが効いてるかどうかもわかりゃしない。

しかし、強気に出ず丹念に受け答えをしていると、少しづつ村瀬の口調が優しくなり始める。

「寝る前に体ひねりな!寝る前なら忘れないだろ。それだけでも効くから」
「あ、そうですか。わかりました」
「仕事、大変なんだろ。定期的にマッサージしろよ」
「はぁ」
「腰はどうだい?」
「あ、ああ!楽になりました。うん。良くなりましたよ」
「そりゃ良かった」

結局なんだか弟分のような扱いに落ち着いた…ようだった…。

「つらくなったら、また来いよ!」
「あ、お願いします」

といって、店を後にしたが、多分もう行くことはないだろう…。

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2007年9月21日 (金)

村瀬(仮名)

とある晩。
徹夜の編集仕事が続き、持病の腰痛がひどくなってきた。近所に某チェーンのマッサージ屋があったのを思いだし、夜中ならすいてるだろう、と深夜2時くらいに行ってみた。

確かにお客は少なかったが、その分指圧師も少なく一時間待ち。予約を取り深夜3時頃に再び店へ。初めてのお店だし、飲み屋街の近くなのでどんな人がもんでくれるのか、ちょっと不安で店内を見回しながら待った。髭を蓄えた怖そうな人と、さわやかな青年風の人、二人の指圧師がいた。

「どっちの人かな?青年風の人の方が気楽でいいな〜」なんて考えていたら、その青年風が空いた。

しかし、彼は僕の前に待っていたキャバクラのお姉さん風の人の担当になった。「どの辺がこってますか?あ〜大変そうですね」などとソフトな口調でマッサージをする青年風。僕は「あの怖そうな人か…」などと一人待っていたところに、「ドスドスドス!」っと足音が響き渡った。

振り向くと小太りで、パーマをかけたおばちゃんがコンビニ袋を持って店内に入ってくる。その姿はまさに、古屋実の漫画に出てきそうな感じ。「あれ?こんな夜中に掃除のおばさんかな?」一瞬そう思った。

そのおばさんは僕に目をくれることもなく、一直線にマッサージルーム(仕切りだけでつながっているのだが…)に入っていった。その瞬間髭男が「村瀬!遅いぞ!」と怒鳴りつけた。おばさんは「うす!」と低い声で返事をした。さわやかそうな青年風も、キャバクラネェチャンをマッサージしながら、「村瀬!遅いよ!」と怒鳴る。

なんか怖いよ二人とも!とあっけにとられて聞き耳を立てた。どう見てもそのおばちゃんが一番年上に見える。しかし、指圧の世界は体育会系。先輩後輩の間が厳しいのか…。などと人ごとのように観察していたところへ、髭男が「村瀬。客」と低い声。おばちゃんは相変わらず「うす!」とハスキーボイスで答える。

「え!俺!」とようやく事態に気づいた。「別にどんな人でもかまわないが、うまい人にやってもらいたい。でもここの人間関係をみると、村瀬さんが一番の新人っぽい。大丈夫だろうか…」と不安におびえる僕…。

つづく

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2007年5月 7日 (月)

あっちの世界

今日銀座まで自転車で行ってきました。
打ち合わせに…。

事の起こりは一周間前。
「美味學院」の撮影も終わり、久々の休日を満喫しまくって、ごろごろ生活していたとき…。

体重計に乗ってびっくり!
撮影中に落ちていた体重が”ぐんぐん”あがっていくではないか!
食事を減らしたり、散歩をしたりしていたが、もはや焼け石に水!
とびとび3ヶ月にわたる撮影のストレスの反動は甚大な物で、コントロールできない!

そんなとき、とある映画の打ち合わせのおり、助監督時代世話になったプロデューサーの井上潔氏と再会。その姿が、「サイクリング」…。

なんて言うのかは知らないのですが、短パン、メッシュTシャツにへんてこなヘルメット!映画「蟲師」で大友克洋さんと知り合い、付き合いで始めた自転車に没頭、今では週末150Km近く走っているという。

「これだ…」と思った。そして「ヤバイかも…」とも思った。

実家に行き、10年前、妹が母にねだって買ってもらったまま倉庫にほっぽってあった自転車を引っ張りだしてくる。


汚れを落としてみると軽快に動くではないか!

さっそく妹に電話をしてみると「あげるよ」と一言。

ブレーキが甘かったので、兄の工具を借りて調整しようとすると、「これは俺が(以前妹から)もらって手入れしてたのだ」と言われた。

いい加減な妹であった。


             続く



Kenkou


打ち合わせ場所の京橋近辺の公園で見つけた、健康遊具。

激痛でした…。体悪い所だらけなのかな?

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